ロースクールたより8月号(その②)
こんにちは。予告通り、今回は残りの科目の紹介と感想をしてしまいたいと思います。
民訴・刑訴・民亊実務・労働法・税法ですね。
☆民訴(『民事訴訟法応用1』)
京大ローでも使用している問題集です。だから何で対抗する必要があるんですか
事例が長く、登場人物が多いので整理が大変です。設問も多く、また判例・論文の参考資料もぎっしり載っています。とても自学用には向いていません。
1回の授業で1単元を扱います。予習としてQuestionへの解答と、参考資料の読み込みが必要です。が、ソクラテスの追及はそれほど厳しくありません(パスも可能)。
先生は、用語の意味・意義を大事にする方です。また、択一を解くことを何度も学生に勧めることに定評があります。(中間テストとして、二回短答のテストがありました。)
感想:行政法と同様、復習といった感じで履修していましたが、文書提出命令等理解が深まった場面があったので良かったと思います。
☆民事実務
教科書はこの2つです。後参考書として大島本と要件事実論30講があります。
事前に問題が掲載された予習プリントが配布されます。ソクラテスの追及は恐らく一番緩いです。ヒントを結構出してくださいます。派遣裁判官の方も、のほほんとした雰囲気で親しみやすかったです。
しかし試験はクソむずい。
繰り返す。試験はクソむずい。
手元に問題がないので上手く表現できませんが、「まー基本科目と違って準備しなくてもいけるやろー」と高をくくってると余裕で死ねます 。
要件事実を暗記するということまでは必要ではありませんが、最低限民法の条文から法律要件を導き、更に主張立証責任の分配を正確に行えるようにしなければなりません。
(今回扱ったのは、(表見)代理・時効・物権的請求権・相殺・売買・消費貸借・賃貸借です)
感想:授業自体はとても面白かったです。事実認定について討論をしたり、法服を着て第一回口頭弁論をやったりしました。
☆労働法(『労働法基礎』)
教科書は説明が分かりやすいです。
毎回レジュメも配られますが、分かりやすさはそう...まぁ...そうねぇ...
選択科目は基本的に予習復習は不要ですが、労働法については復習必須です。労働法”基礎”の癖に期末試験は普通にむずいです。
「労働法は覚えることが多い」とよく言われますが、今回の授業で実感しました。租税法選択なので、後期以降は履修しないと思います。
感想:労働法自体は知っていて損はない(というか、知っておかないといけない)ので、勉強になりました。
☆税法(『税法1』)
教科書は基礎から学べる租税法です。
教科書として指定されていませんが、租税法判例六法は買っておくべきだと思います。
先生は、司法試験考査委員(租税法)を長年担当していらっしゃいました。しかし講義が上手いとは限らない
税法1では、租税の概念・所得税法(所得の種類)を学習しました。
板書・レジュメがなく、また口頭の説明も正直分かりにくいです。素直に教科書を読んで復習しましょう。(中間・期末試験も教科書から基本出題)
後期で前期の授業内容をもう一回やる(『税法2』)そうです。
授業とは別ですが、6月に第二東京弁護士会税法研究会・大坂大学合同の研究会に参加しました。先生方の判例報告の内容はかなり高度でしたが、実際の税務紛争がどのようになされているのかを知るいいきっかけになりました。
感想:授業はあまり面白くなかったです、後期に期待。
☆刑訴(『刑事訴訟法応用』
職務質問を愛し伝聞法則に愛された男!
予習シート(仕上げるのに5時間は普通にかかる)・謎ソクラテス(条文読み上げるだけ)・答案添削(採点基準が分からない)・期末試験(無理ゲー) すべての謎要素の生みの親ァァ!
そう彼こそはァァァァ! サンシャインMZ(ボフッ)TN…
イェェェェェェェェェイ!!!! ジャスティスゥゥ!
こんな感じです。
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科目の紹介はこれで終わりです。少しでも授業の雰囲気が伝わったのならば幸いです。
8月下旬に成績が発表されるので、それを踏まえて来月は期末試験について書きます(中旬ごろ?)。
今回は以上です。