皆様、お久しぶりです。
記事を書くのは1年ぶりになります。
弁護士になりもう一年が経ちましたが、平日の夜も土日もほとんどブログを書く時間が取れなくなりました。休みの日はだいたい彼女と一緒にいるけど
今回は、年始に建てた目標の達成確認と、年末企画の二本立てでお送りします。
1 目標の確認
目標についてはこちらをご覧ください
lawschoolreport.hatenablog.com
①無病息災→〇
一年目はバタバタして終了しましたが、コロナやインフルといった感染症にかかることもなく、メンタルがシールドブレイクして戦闘不能(リタイヤ)することもなく無事に過ごせたと思います。
一日の勤務時間は(休憩除いて)だいたい9~10時間で、土曜も隔週で働くことがありました。街弁にしてはまあまあ働いてたと思います。
オンとオフは意識していましたし(休日はメールボックスを絶対に見ない、依頼者には個人の電話番号とメールアドレスを教えない、残業しなくてもいいようタスクの優先順位は意識する)、依頼者や相手方からいろいろ言われても気にしないようにしていました。
ただ、評価を◎にしなかったのは、色々と思うところがあったので来年転職するからです。
②年収の2倍売上を計上する→×
年内の勤務最終日に兄弁(来年からパートナー)から、一年間の売上を教えて貰いましたが、年収の6割くらいでした。
担当した事件の7割くらいが単価が低い個人の債務整理(法テラス案件含む)だったからね、しょうがないね。
③簿記2級、FP2級を取って実務で活用する→△
FP2級は2月に取りましたが、簿記2級は受験ができませんでした。
駄目みたいですね(諦観)
ただ、M&A案件や法人破産で会計資料を読む際、簿記3級の知識はまあまあ役になったと思います。
④100kmマラソンを完走する→◎
5月末に京都で100kmマラソンの大会があり、眠いし両脚は痛いしでまあまあ地獄でしたが、何とか完走しました。
また、12月に奈良マラソン(フルマラソン)に出場し、こちらも完走しました。
完走した感想(激うまギャグ)は、普段から真面目にこつこつ走り込みしておかないと、当日後悔するということです。
来年は2月に大阪マラソンに出場します。
⑤税法ガールの執筆→×
2 年末企画
弁護士登録して一年が経過したので、ここからは1年間仕事をしてこれはやってよかったなあとか、これは気を付けないといけないなあとか思ったことを、箇条書きで書き散らしたいと思います。
めんどくさいので一つ一つの解説はしません(大阪以外では通用しないものもあるかも)。
役に立ったと思ったら、是非私の有料ノートを購入して下さい。泣いて喜びます。
note.com
(業務全体)
報連相の徹底(ボス弁、兄弁、事務員、依頼者、相手方、相手方代理人、裁判所などなど)
メール、折り返しの電話はすぐにする(一時間以内)
書面は完成してもすぐに提出せずに一晩寝かせる(急ぎの書面は別)
一日の初めに、やらなければならない仕事を書きだすか、カレンダーに表示する
(初回相談時)
事前のリサーチの徹底(文献、裁判例、他事務所のHP(役立つ))
相談前にある程度の方向性は考えておく
まずは依頼者に話してもらう、持参資料があるなら初めに出してもらう
話しを否定しない、遮らない
法律上できることと実際にできること、弁護士ができることは意識して区別して話す
弁護士費用の説明は欠かさない
受任する場合は委任契約書と訴訟委任状はマスト(交通事故なら同意書、法テラス利用なら申込書と口座届出書も)
(依頼者との関係)
報連相の徹底
私用の電話番号やメールアドレス、ラインのアカウントは教えない
相手方から書面等が来たらなるべくすぐに共有する
提出する書面は必ず事前に依頼者に見せる
できないことは「できない」と伝える
サラリーマンの場合は電話は平日5時以降にかける(緊急の連絡は別)
弁護士報酬と実費はキッカリ請求する(まけない)
(相手方との関係)
どんなことを言われてもキレない、冷静に
書面には事実と事実から合理的に導くことができる評価を書く(誹謗中傷ダメ絶対)
(債務整理)
受任通知出す時は必ずHPとかで住所を確認
アイフルには「アシストセンター」と「カウンセリングセンター」の二つがある
官公庁には受任通知出さない(公租公課)
時効援用の際は、内容証明出す前に担当部署に確認してみる
リスケ交渉の際は、債務者の情報を頭に入れる(弁済原資、他債権者の状況、就業状況)
免責決定出ても公租公課は自然債務化しないことは相談時に説明
債務者審尋・免責審尋に向けて、いつ借入れ始めたか、いくら残っているのか、なぜ借入れしたのかは自分の言葉で説明できるようにさせる
弁済計画案は補正を前提に早めに出す
管財人とは仲良くする、ただし否認権・裁量免責が問題になる場合は別
法人破産は早めに申立てて面倒ごとは管財人に任せる
大阪地裁の6民の申立様式は他裁判所でも問題なく使える
(交通事故)
一括対応はあくまで「サービス」、保険会社に強制できない
一括対応終了する前に、病院に対し今後の治療費の支払の確認をする(健康保険使えるのか、未払金として計上できるのか)
ガソリン代の請求はグーグルマップ必須
駐車場代の請求は領収書付きで
保険会社に対し補足で説明したい事項は、ペーパーにまとめる(決裁資料として機能する)
(離婚)
より一層の報連相の徹底
どこで双方がもめているのか把握する(お金か子供か、それ以外か)
養育番長は相談時から使える優れもの
不貞慰謝料については、中里先生の書籍を参考に有利な裁判例を交渉で使っていく
調停は期日直前に書面出してしまうとまず空転する
(相続)
遺言は公正証書がベター、公証人の先生とは仲良くする
遺言に基づく登記で、名寄帳は固定資産評価証明書の代わりに使える(最新のものが前提)
特別受益は、否定できるところは裁判例を引用してガンガン否定する
(顧問対応)
「これ絶対法律問題じゃないだろ」な質問についても、一応の回答をする
回答はなるはやでする(できれば当日中)
こんな感じです(また追加するかもしれません)。
それでは、よいお年をお迎えください。