その司法修習生(ゲンカイボッチーギュウ)は恋をする
こんにちは。
税法ガール最終回はちょっとずつ書いてますが、更新は4月頭になりそうです。ごめんね。
代わりに、今流行りのマッチングアプリというものをやってみたのでぼちぼち書きたいと思います。
0.そもそもマッチングアプリとは
「マッチングアプリ」とは、異性・同性の隔てなくインターネット回線を通じてアプリに参加している不特定多数のユーザー間で出会いを作るための仕組みです。
マッチングアプリは、お互いの希望が同じ者同士を引き合わせるため、
ネットから始まり現実(リアル)での出会いにつながるもの
1対1でのコミュニケーションを行うこと
が特徴としてあげられます。マッチングアプリの面白いところは、日常生活では絶対に出会えない人とリアルでつながれるところ。美女と野獣カップルのように、自分と正反対の人と出会うことができます*1。
だそうです(他力本願寺)。
要するに出会い系サイトのアプリ版です。ただ、アプリによって目的(デート相手探しから結婚相手探し)が微妙に異なっているのが特徴。
基本的に男性が有料、女性が無料なのは概ね共通しています。
1.事の発端
FFの「結婚します!」「デート行ってきました!」「彼女可愛い」等の惚気ツイートに日々涙を流し、枕を濡らしていた彼女いない歴=年齢のunknouwn39。
転機が訪れたのは、導入修習後に開催したツイッタラーとのオフ会の時だった。
(以下、アバウトな再現)
FF「実は最近マッチングアプリを始めようかなと。」
ワイ「はえ~」
FF「友人もアプリ始めて1~2ヶ月で彼女できたらしい」
ワイ「○○さんがアプリやるなら、僕もやってみようかな」
FF「アプリの中でも、withってやつがオススメで...」
(再現終わり)
帰宅後、マッチングアプリを色々ネットで調べたが、結局ツイッタラーの人が進めていたwithというアプリをダウンロードすることに決めたのである。
2.登録まで
耐え難き時を耐え、忍び難き時を忍んでアプリをダウンロードした私は、登録するべく色々とプロフィール画面に個人情報を入力していった。
ところが、ここで一つの壁にぶち当たった。プロフに載せる写真である。
男性は風景や動物ではなくちゃんと自分の写真を載せること、写真は他人に撮ってもらった方がいいとのことだったが、写真を撮ってくれるような親しい友人はいなかった。
背に腹は代えられないと思い、同期とのクリスマス会で飯を食べながら談笑している姿を同期に撮ってもらった。
その時の写真は酒を飲んでベロンベロンに赤くなっている顔だったが、もともと無表情と言われるのでこれで結果オーライだったと思う。
後はプロフの文章だが、これが実際に登録したものである。個人情報については消去したがご了承願いたい。
プロフィール見てくださってありがとうございます! ○○と申します。
出身は○○で、岡山、大阪と移り今は○○に住んでいます。
休日は小説を読んだり、簿記の勉強をしています。
春になって暖かくなりましたら、近辺の山に登山に行きたいと思っています。
現在司法修習生として○○で、裁判所等で研修を受けています。
○○内の法律事務所から内定を頂いており、今年の12月から事務所で弁護士として働く予定です。
家族や友人、同期からはよく真面目な性格だと言われます。仕事プライベート関係なく、一つのことに集中して取り組むことが得意です。
お付き合いは心安らげることが大事かなと思っています。隣で違うことをしてても気にならない、無理しない関係が理想と思っています。
仕事柄女性と親しくなることが難しく、交流の機会をもっと作りたいと思って始めてみました。よろしくお願いします。
感想文等、余り内容が無い文章を作るのは得意だったので、紹介文の作成は10分くらいで終わった。
で、このwithというアプリは、一方が異性に対していいねを押し、いいねを押されたもう一方がそれに対していいねを押すと自動的にアプリがペアを作ってメッセージの相互送信や通話が可能になるという仕組みである。
女性はいいね無料に対し、男性がいいねを送るには課金をしなければならない。
さらにこの「いいね」にも二種類あって、メッセージを付さないいいねとメッセージ付きのいいねがある。後者はマッチしたい相手にメッセージを気持ちを伝えられるのでペアになりやすい(らしい)が、別に課金をする必要がある。
「戦いは数だよ兄貴!」ということで、私はいいねとメッセージ送付の二重課金を行った。大体2万円くらい。
因みに異性にメッセージを送るのが恥ずかしかったので、年内は登録した後特に何もしませんでした。中学生かな?
3.Aさんとの出会い
年が明けて近所の神社に「今年こそは彼女欲しい」と恋愛成就のお祓いをして貰った私は、本格的にアプリをすることにした。
同じ居住地で気になった女性に対してひたすらメッセージ付きのいいねを送る物量作戦である。
プロフのページには趣味や職業、理想とする異性のタイプが記載されているので、少しでも興味を持ってくれるよう共通点をなるだけ探してメッセージに盛り込んだ。
文章でのコミュニケ―ションはそこまで苦ではないので、楽しかったと思う。
そんな中、アプリを登録して1週間たっていない女性にいいねを送ったところ、幸運にもいいねを貰ってマッチングに成功した。マッチングすると、お互いメッセージの送信が無料でできるようになる。仮にこの女性をAさんとする。
最初は挨拶や職業から始まり、徐々に趣味や好きな食べ物についてメッセージでやり取りをしていった。女性とやり取りをするのは業務連絡以外これまで無かったので、何を話したら相手は喜ぶか、どう応えるべきか考えるのは新鮮味があった。
やりとりを続けていると、Aさんはアニメや漫画が好きで、ジャンプも結構読んでいるらしい。
その時・・・・! 圧倒的 閃きっ・・・・・・・!!
私は現在絶賛公開中(当時)の某ジャンプ映画を思い出した。
初手映画デートは無難であり、鑑賞前の昼食も可能。
映画の尺も十分であり、内容も保証されているから外れることはない。
一世一代のチャンスと思い、一緒に焼肉を食べている家族を横目にメッセージを送った。
ワイ「来週、呪術廻戦の映画見に行きませんか?」
Aさん「ずっと見に行きたかったです。行きましょう。」
あーあーあー→あー↑あああああーあー↑(ここすごく盛り上がる)
完全勝利した1週間後、私は人生で初めての映画デートにAさんと二人で行き、LINEも交換して充実した一日を過ごしたのである(デートのエスコート方法とかネットでめっちゃ調べた)。
4.Bさんとの出会い等
1月の下旬頃、たまたまアプリを覗くといいねが女性から来ていた。女性から来るのは珍しいと思いこちらもいいねしてメッセージのやりとりを始めた。この方をBさんとする。
Bさんはメッセージの文面からとても元気な方と思い、文面がおとなしいAさんとは違いこれまた新鮮だった。またBさんは司法修習について事前に知っていたそうで、仕事について話すことも何回かあった。
ただ、Bさんはメッセージの送信が遅く、この時Aさんとほぼ毎日LINEしていたこともあって物足りなく思っていた。
そこで、次のデートでAさんに告白して、OK貰ったらBさんとはやり取りを止めようとこの時は考えていたのである。
で、Aさんとの二回目のデート。
すでにLINEでやり取りもしてるし、デートでは色々観光地を回ってお話も沢山できた。
これなら告白してもイケると思い、帰りにAさんに向かってこう切り出した。
ワイ「僕は.....Aさんが好きです!!(告白も初めてなのでこれが精一杯)」
Aさん「嬉しいけど、○○(本名)さんのことはまだそこまで、というか....」
グッバイ
君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで 痛いや いやでも
甘いな いやいや
グッバイ
それじゃ僕にとって君は何?
答えは分からない 分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば
「君は綺麗だ」
多分続きません。