ロースクールたより2月号②
こんにちは。
エクスターン以外は極力不要不急の外出を控えている(でもローには毎日行く)unknown39です。
マスク、どこも売り切れですね。国内のマスク販売業者はこの一ヶ月だけで一年分のマスクを売り上げたんじゃないですか(不謹慎)
私は、実家からマスクを取り寄せてもらいました(2箱くらい)が、実家の方でもマスクが売り切れていたそうです(まだコロナウイルスの感染報告は無いはず)。
まあそれはそれとして、今回は前回の残り(後期の授業の反省)について少し書きます。期末試験については今日の夜11:30~からのツイキャスで少し喋ります。
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水曜日
・税法2
担当教員は変わらず。前期の税法1は所得税法の入門ということで簡単な概略を説明するにとどまりましたが、税法2は教科書を使って深く掘り下げていく感じでした。範囲は前期と同じ所得税法です。
司法試験の選択科目である租税法は、出題範囲が所得税法と法人税法に(基本)限られています。法人税法については、3年の前期に開講されるそうです。
教科書は、谷口勢津夫『税法基本講義』です。
表紙は某斬魄刀バトル漫画よろしくスタイリッシュでオサレなのですが、内容はかなり意味不明高度かつ難解です。税法初学者向けの本ではありません。
授業前に、次回の講義で扱う(教科書の)該当箇所を読み、メールで質問するという「質問メール制度」が採用されていました(質問内容も平常点に加える)。
前回のブログで、民訴は予習に2時間かかったと書きました。税法は、予習に下手したら3時間は書けていたのではないでしょうか。
一般的な教科書では、新しい単語が出てきたらその都度説明し、また以前出てきた事項で関連するものがあったら改めて説明するというように書かれていることが通常です。
この税法基本講義はそういった類が一切ないので、今まで読んだ部分を理解してかつ覚えておかないと(←ここ重要)途中で頭がバグるのが辛い点です。
〇授業の様子
学生から事前に出された質問に対して、適宜補足を加えながら回答するという形で進められました。教科書の内容を一から説明する、ということは無かったです。大学の講義らしいといえばそうですが。
いわゆるソクラテスの類もありませんでした。
〇感想
一年かけて所得税法をやってきたので、所得税法については大体理解できた(期末試験は爆死)と思います。
事例問題が解ける段階に至っていないので、自主的に司法試験の過去問をやらないといけないですね。
木曜日
・民法応用2
範囲でいうと、債権法です。担当教員も変わりました。
指定教科書はなし。毎回事例問題だけが記載されたレジュメが配布されました。
ソクラテスですが、前期と比べるとかなり緩かったですね。
〇授業の様子
事前に指定された学生が事例問題に対する答案を作成して、主に作成者に対して質問を行っていく感じで進められました。
取扱う内容は債権総論・各論・不当利得・不法行為でしたが、不法行為が多かった気がします(なお期末試験に不法行為は出題されなかったもよう)。
今年から改正法が施行されますので、内容も改正法ベースでした(詐害行為取消権や錯誤等)。
学期中に3回小テストがありましたが、択一過去問だったので楽勝でした。
〇感想
成績もよかったので、特筆すべきことはありませんね・・・
授業で取り扱わなかった改正箇所は自学しないといけません。
木曜日
・行政法応用1
担当教員が変わりました。範囲は行政法総論(主に行政庁・機関の行為の違法性)です。
質問が記載されたレジュメが配布されました。
〇授業の様子・感想
授業の形式は前期とほとんど変わらなかったので割愛。
ただ、所々で「事例問題を解くときのポイント」を説明して下さったのは有難かったです。
Ex.
授益的行政処分の職権取消しの許容性→チェックポイントを意識しながら比較衡量により判断 職権取消しに有利・不利な事情を事案に即して丁寧に指摘
【チェックポイント】
➀職権取消しがどの時点で行われるのか
➁打撃緩和措置や代償措置が取られるか
③違法性又は不当性の内容や程度
④公益・第三者利益の考慮
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次回はエクスターンについて(守秘義務に抵触しない限度で)書きます。