ロースクールたより12月号
こんにちは。今年のロースクール入試は軒並み終了し、合格発表も京都大学を残すのみとなりました(20日が合格発表)。
合格された方々はおめでとうございます。引き続き入試を受験される方は、体調管理に十分気を付けて下さい。
阪大ローですが、現在は入学手続期間となってい(ると思われ)ます。そこで、今回は入学手続後にやるべきこと、やった方がいいことその他ロー生の生活事情を私の経験を踏まえつつ書いていきたいと思います。
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〇家探し
私の実家は大学から250km以上離れているので、実家から毎日通うことは当たり前ですが物理的に不可能です。???「やればできる、必ずできる」
大学近くのアパートか大学寮に下宿することになりますが、残念なことに大学院生は寮に入ることが出来ません*1。このことは入学手続を終えた後に気付きました(無能)。
この時点で、「やべっ、志望校間違えたな」と思いましたが、しょうがないので下宿先を探すことにしました。物件探しには、unilifeの検索サイトと阪大生協のマイルームさいとを使いました。なぜunilifeを使用したかというと、阪大坂を下った所にお店があるため下見の時に便利だと考えたからです。
物件探しについては、
・家賃をなるべく抑える(賃料だけではなく、光熱費やインターネット通信費用込で3万円台)
・大学から近く(阪急豊中駅周辺が限界)
を念頭に置いて探しました。パンフレットも取り寄せましたが、賃料が4,5万を軽く超えてくるのが多く参考になりませんでしたね。金ねンだわ。
最終的に2つまで候補を絞り、お店に来店予約の電話を入れました。ここまでで大体合格発表から一週間くらいです。
下見当日、入試と同じ道程で阪大生協のマイルームまで行きました。豊中総合病院学館のすぐ隣です。
受付で担当の方による物件の説明があった後、車で下見に向かうことになりました。担当の方が1人、そして私のマンツーマン体制です。
なお、この時期に進学が決まるのは大学院生位なのでマイルームはがら空きでした。3月初めは混雑するじゃないですかね・・・
その後実際に下見を行い、その日に賃借の契約もしてしまいました。契約費用(敷金礼金・初月の賃料)は後日振込で大丈夫なので、ハンコさえあれば契約できます。
unilifeの方にも伺う予定でしたが、生協で済ませてしまったのでキャンセルの電話をして、大阪を後にしました。
このように、家決めは特に問題なく終えたと思っています。ポイントは、
・合格手続後、すぐにアパートを検索して候補を絞り込む
・下見は、入学者がいない12月中に行ってしまう
です。1月の年明け~センター試験までは学部の入学者がまだ物件を探しに来ないと思うので、入学手続を終えた方は早急に下宿先を決めてしまいましょう。
〇生活費
ロー進学者にとっては、おそらくここが一番の問題になるのではないでしょうか。
「学費食費家賃全部実家の仕送りで賄ってるぜ!!!!!」とかいう上級国民の方々は別として、私たちは何とか生活費を捻出しなければなりません。
いくつか方法を紹介したいと思います。
メリット:働く必要がないので、勉強に集中できる
毎月振り込まれるので、安定的に収入が入ってくる
デメリット:借金なので、卒業後弁済しないといけない(但し例外あり)
進路選択のネックになる可能性
新規採用の申込み・継続の手続がやや煩雑
奨学金振込の時期が遅い(在学採用の場合)
JASSOの奨学金ですが、第一種(無利子)と第二種(有利子、但し低額)の二種類があります。借りることが出来る金額は、
第一種:50,000円か88,000円
第二種:50,000円から150,000円(さらに増額も可能)です。
採用形式は、
在学採用(入学後、説明会に参加して申込を行う)
予約採用(入学前に大学院に対して申込みを行う)があります。
予約採用ですが、進学するローによって申請期間が異なります。各大学に問い合わせてください。↓は阪大ローのリンクです。
借金であることが一番のデメリットですね。
なお第一種奨学金については、成績優秀者を対象とした返還免除の制度があります。私は現在第一種を借りていますが、全額免除を狙っているところです。
☆給付型奨学金(貸与型混在も含む)
メリット:返さなくてもいい。ストレスフリー。
貸与型~のメリットを引き継ぐ。
デメリット:条件が厳しい
ローが独自に行っている奨学金と、民間が行っている奨学金の二種類があります。
前者ですが、阪大ローの場合10月の初めに要項が発表されます。給付の対象となるのは僅か一人だけです。厳しい。
後者ですが、これについてはよく知らないので調べることをお勧めします。
☆アルバイト(学内)
メリット:移動距離0分。通勤しやすい。
労働環境は良好(ブラックだったらそれはそれで問題)
デメリット:稼げない(時給が低い、シフトに入ることが出来る時間が短い)
不定期の仕事が多く、安定して収入を得ることが難しい
阪大ロー独自のアルバイトとしては、ロー専用の図書館のアルバイトがあります。貸出や蔵書点検等の業務をこなしていれば、自習を並行して行ってもいいというロー生にとっては夢のようなバイト。週に最大4時間程度しか入れないことが惜しいです。
また阪大では学生を対象にした実験のアルバイトも不定期に実施しています。ただ、大体アルバイトの時間が授業と被るのでなかなか参加できませんね・・・
学食や購買でアルバイトをすることもできます。
☆アルバイト(学外)
メリット:稼ごうと思えばいくらでも稼ぐことが出来る
勉強の合間のリフレッシュ
デメリット:勉強との両立(特に期末試験前)
私は、前期の間週に一回交通整理のバイトを行っていました。週に4万程度入るので、奨学金が振り込まれない間の命綱として機能していました(在学採用なので、初回の振り込みが7月中旬)。
人によって職種はまちまちです。飲食や塾講その他諸々。
☆まとめ
正直、お金に不自由なく過ごしている他のロー生が羨ましいです。自分が選んだ進路なのでうだうだ言ってはいられませんが・・・
ローに入学される方は、どのようにして生活費を確保するかしっかりと検討しましょう。
「金足りねえええええええええ!!!!リライトしてぇええぇぇぇぇえええ!!!」
と思った方は、奨学金申請に必要な書類を揃えたり、4年後期の暇な時間にアルバイトを詰め込んだりしてお金を貯め込みましょう。
〇勉強面
「ロー入試終わった!!これで法律の勉強とはオサラバできるぜ!!!!」
気持ちは大変よく分かります。ですが、既修者としてローに入学した場合、4月からの授業は基本7科目の知識(基本事項の定義や基本判例の結論理由付け等)があることを前提に進みます。知識等が頭から完全に抜け落ちたままローに入ると
「授業がぜんぜんわからん!!」な状態に陥ってしまうことになりかねません。
そこでお勧めなのが、入学までに七科目の短答式試験の過去問を回すことです。
教材はなんでもいいですが、一冊問題を解いておくことで、知識の確認をすることができます。予備試験の対策にもなるのでよし。
「七科目やるのはちょっと・・・」という方、TACが出版している体系別過去問集には問題のレベルが★から☆☆☆で表現されています(★が簡単)。★と☆の問題をやるだけでも十分です。
直近の予備試験の過去問について答案を作成し、答案を作成する能力や勘を鈍らせないようにすることも効果的です。
〇終わりに
手続後の話と入学前の話が混在していますが、優先順位としては
➀下宿先を決める
②入学後の生活費について検討、必要なら資料を揃える
③手続が一通り終わったら短答をやる
こんな感じですね。それではよいロースクールライフを!