ロースクールたより11月号(予備論文反省会)
こんにちは。最近、今年の予備試験合格者の方から「いつもブログ見てます!」というお言葉を頂き気分上々↑↑なunknown39です。
11月号ですが、最近授業の予習や自主ゼミ、答練で忙しく更新するタイミングを逃していました。
また書くネタがいよいよ尽きてきたので、今回は別立てで投稿する予定だった論文式試験の記事を書いていきたいと思います。
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〇短答式試験後
自己採点をして、136点(一般教養除く、辰巳)を取った時は凹みましたが、一般教養合わせて169取った時はホッとしました。(実際は177点)
辰巳 一般教養33点!! トータル169点!!
— 𝓾𝓷𝓴𝓷𝓸𝔀𝓷❸❾ (@unknown3913) May 22, 2019
マークミスない限り行けるぞおおおおおおお pic.twitter.com/DS4Ntbi8CP
で、論文の勉強を本格的に始めましたが、まあ全然終わりませんでしたね。
去年も論文を受験しましたが、その時は必修の授業も(ゼミ2つ以外に)なく図書館でひたすら予備オンリーの勉強をすることができていました(たまにサボって本読んでましたが)。
今年は、勉強時間そのものは去年よりも多く取ることができましたがその時間の大半は授業の予習に食われました(毎週レポート課題2つはしんどい)。
もっとも、これについては落ちた直接の原因にならないと思います。私より忙しい人もたくさん合格していますし。
去年の合格者やツイッター上には授業をブッチして勉強する人もいましたが、正しい馬鹿にはなれなかったので毎回出席していました。平常点大事。
具体的な試験対策としては、
・一日一通過去問の答案作成(基本科目・実務科目)→復習
・旧試の問題の答案構成
をやりました。答案作成は答練の代わりとして行っていました。毎日最低4ページ(土日は実務で8ページ)書くのはかなり辛く精神を病んだのもこの時期でした。
反省点としては、
・旧司法試験の問題集を回せなかった
・定義規範を覚える作業を怠ったことです。
特に前者は、憲法で似た論点が問題になった過去問(平成10年第1問)があったので、書けなかったのは痛恨の極み。
〇前日
去年もマイドームで受験しましたが、今回は前泊する必要が無かったので午前中に軽く下見をしました。
その後大阪天満宮まで行きお守りを買おうとしましたが、高かったので断念。
〇一日目
ここからは、科目ごとの感想とおおざっぱな答案構成の内容、あと実際の評価を書きます。
※実は、一日目の科目の再現答案を作っていましたが、データ(を保存したUSB)がどこかに行ってしまいました(無能)。発見次第アップします。
※12/4追記 データが見つかりました。科目のリンクから再現答案に飛べます。使用する際はコメントを一言書いてください。
・憲法
(前回C→今回F)
ゴミゴミアンドゴミ。今年落ちたのはだいたいこいつのせい。
問題見て剣道受講事件が元ネタということが分かったのはいいのですが、校長に認められた裁量権の逸脱を判断した事件をどう答案に落とし込むのか迷ってしまいました。同じクラスの人は、あくまで裁量権を逸脱したか否かを論じていけばいい(政教分離といった校長の反論を適宜潰していく)と言ってました。気付かなかったわそんなん。
あと外国人の人権共有主体性や政教分離などの論点をぼろぼろ落としたのも痛い。答案構成は、まず信教の自由の侵害(校長の裁量判断)、あと書くことが無かったので学問の自由(低評価を付けられたこと)と平等原則(A国民とそれ以外の者)を書きました。
今年の憲法は↓という散々な結果に終わりました。どうでもいいですが、今年は見開き左ページに憲法の問題、右ページに行政法の問題が掲載されており答案構成に苦労しました(余白が無い)。
・行政法
(前回B→今回B)
一昨年が原告適格、去年が処分性だったので今年は訴えの利益か行政手続辺りが出るだろうと踏んでいました。出たのはしかし原告適格。キレそう
受験段階では原告適格の論じ方を理解できていなかったので苦戦しました。期末試験でも原告適格が出題されて撃沈したのは別のお話。
第三者性の論証は今回所々端折って書きましたが、評価を見る限りそこまで減点はされてないようですね。
設問2ですが、現場思考の問題と割り切って条例と規則の文言等を比較対照するようにして論じました。
A評価にならなかったのは、原告適格の論じ方が雑になったことと、委任立法であることの指摘がなかったことだと思います。
・刑法(前回B→今回B)
いつもは問題文が2ページあるのですが、今年は1ページと嫌な予感が頁をめくった時点で過りました。
横領(の既遂)、文書偽造と行使、二項強盗or殺人、因果関係の錯誤と論点自体は落とすことなく書けたと思っていました。が、業務上横領の業務性を論じ忘れたり不動産業の免許が取り消されないことを無理やり強盗における「不法の利益」と認定したりとミスが目立ちました。
あと因果関係の錯誤ですが、具体的事実の錯誤ということに気づかず判例が採用していないウェーバーの概括的故意で論じました。
・刑事訴訟法(前回E→今回E)
勾留の適法性を論ぜよ、という設問が見て何か嫌な予感がしました(二科目連続二度目)。
任意同行が実質的逮捕と評価できるか、違法な逮捕に引き続く勾留の適法性を書けばいいんだな・・・と思いましたが、判断基準として「強制の処分」該当性を示さなかったのがダメでした。元ネタの裁判例は百選に載っているので、裁判例に沿って規範定立・判例に沿って事実評価をしないと点が入らないということですね。
刑訴法は難しいですね・・・特段苦手意識を持っているわけではないですが。来年は評価を最低でもCに持っていかなければ。
・一般教養(前回F→今回E)
一般教養は諦めました。地頭がいい学部生や社会人には勝てねンだわ。
〇二日目
・実務基礎(去年E→今年D)
民事ですが、「もしかしたら去年と同じように利息も出るんじゃね?」と大島本の該当箇所を移動中に読んでいたところ、今年も出題されました。やったぜ。
ですが、代物弁済の効力と保証人に対する対抗要件の具備を両方外しました。辛い。
刑事ですが、今年も問題が多く最後は途中答案気味となってしまいました。
・民法(去年E→今年B)
設問1で書くことが無さすぎて、「他に書くことはないか?問題文読み間違えてないか?」とパニックに陥りました。そして設問2は取得時効の論点を丸々落としました。時間の事実にきちんとピンクのマーカーを引いているにも拘わらず←
民法は、請求原因事実と抗弁をしっかり論じたことと、設問1で法定地上権の抗弁に気づいて要件を丁寧丁寧丁寧にあてはめていったことが評価されたんだと思います。
・商法(去年D→今年A)
民法で七分オーバーしたので、商法に回す時間は無く問題文もろくに読めませんでした。答案も、取締役会決議案の事前通知・特別利害取締役・譲渡制限株式と会社の承認・株主名簿の対抗力と思いついた論点を順に書くだけというものになりました。
これが見事ハマったのか、去年取ることができなかったA評価を頂くことができました。サンキューmto先生、フォーエバーmto先生。
・民事訴訟法(去年E→今年D)
設問1は、「H23と同じ問題やんけ!これで今年の民訴はもろたで工藤!」と解答例をほぼコピペしました。ダメなパターンです。
設問2はマジふざけんなよと思いながら必死に理論構成を「創造」しました。結果、規範的の物的範囲については理由中の判断にも効力を及ぼし、人的範囲については115条1項3号(4号ではなく)を類推しました。
〇最後に
トータル225,20点と、あと5点という結果に。来年が最後の受験(五回目)になります。予備試験浪人は十分満喫したので、来年は短答・論文・口述を叩き潰して有終の美を飾ってやります。
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今回は以上です。民法の小テストも近いのでそろそろ勉強に戻ります。