ロースクールたより10月号
こんにちは。10日に予備試験論文式試験の合格発表があり、見事不合格となりました。
フォロワーの方が次々と合格ツイートをする中、自分がこのような結果に終わりツイートするのは、心に来るものがありましたね。
「ロースクール生としての"誇り"、"魂"みたいなものは向こう(法務省浦安総合センター)に置いてきたと思ってるんで。」
口述へ進まれる方は最終合格を勝ち取って下さい。
短答・論文で涙を飲んだ方は、来年一緒に這い上がりましょう。
予備試験の記事は、成績通知が届いたら書きます。
ーーーー
まあそれはそれとして。今月もいつも通り更新します。テーマは自主ゼミと過去問です。
〇自主ゼミ
1 自主ゼミとはなんぞや?
ゼミはseminar(ゼミナール)の略です。ドイツの言語学者、J・ゲスナー(有吉弘行のラジオのリスナーとは関係ない)がゲッティンゲン大学で行ったものが起源です。
ゼミナールは、学生が学問研究に対して受け身になりがちになることを改善するため、教授の指導の下学生が自主的に発表討論などを行う*1とされています。
話をロースクールに戻しますが、ロースクールでは建前上、教授が学生に対し直接受験指導をすることは禁止されています*2。
そのため、過去問の検討等の受験対策は学生が各自で行うことになります。また授業内で答案を実際に作成する機会は少なく、強制的に答案を書かされる機会は実質期末試験しかありません。
そこで、学生同士が自主的に集まってゼミナールを組み、答案を書いたり判例を読み合ったりしてスキルを磨くのがいわゆる自主ゼミです。
2 自主ゼミでは何をやってるの?
・答案作成(本試験・予備試験・期末試験)と添削
・判例報告
・判例の読み合い
他にあったら教えてください。後述しますが、僕は答案作成しかしてませんでした。
3 前期と夏休みは何やってたかとゆーと
僕は友達が少ないので、隣の席の友達と、その人が連れてきた人の三人でまず予備試験の答案練習を始めました。その時に設けたルールは、
・70分間、参照物は六法のみ
・70分過ぎても答案を作成してもいいが、その時は70分経った時点で印を答案につける
・答案用紙は4枚まで
・週明けに提出、三回連続で出し忘れたら強制的に退会
です。
限られた時間で、かつ持っている知識で答案をいかに作成するかを(個人的な)目標としていたのでこのようなルールにしました。四つ目のルールは出し忘れを防ぐためです。
後に一人抜けて、偶然親しくなった友達(A君とする)を入れて再開しましたが。予備短答後、検討する問題が期末試験の問題になりました。
夏休みは、A君と二人で去年の司法試験の答案を作成しました。夏休みは前期よりも時間があったので、答案作成は空き教室を借り時間を計って行いました(週に一回)。
この時の誘い文句は「一緒に司法試験、解かない?」です。アオハルかよ
9月23日(授業が始まる前日)に刑訴法の答案を作成して、その夜に打ち上げということでA君と焼肉を食べに行きました。ゼミ終わりの焼肉は神
不真正連帯焼肉債務を『完全履行』した pic.twitter.com/LdK8cEeSHK
— 𝓾𝓷𝓴𝓷𝓸𝔀𝓷❸❾ (@unknown3913) September 23, 2019
後期からも答案作成のゼミを行いますが、判例の読み合い等他のこともしたいですね。
ちなみに、添削で多かったコメントは「読めない」「丁寧に字を書け」でした。
〇過去問
某先生が、
「えーマジ(過去問検討)童貞!?」
「(過去問検討)童貞が許されるのはロースクール一年生までだよねー」
的なことを授業で言ってた(気がする)ので、夏休みから過去問を解き始めました。
去年(H30)の分は自主ゼミでやることにしていたので、H29以前の7科目をひたすら答案構成していました(フルスケールだとまず終わらない)。
やり方は、
①40分計って答案構成
②出題趣旨を見て、論点やあてはめの筋道を確認
(➂採点実感を確認)
④超上位答案(基本1,2桁順位。なかったらA評価)を読んで参考にする
➄基本書で知識を確認、趣旨規範ハンドブックに書き込む
です。この繰り返しで、今週ようやく全て解き終わりました。
科目ごとの細かい分析はめんどくさいので今回は書きませんが、解いてて思ったのは
・どの科目も難解な、複雑な理論を書かせる問題は出題されない 既存の知識があれば答案を書くことができる
・現場思考の問題は、必ず問題文にヒントがある
・誘導に乗ることができれば、ある程度の水準に達する(民訴や行政法)
・論点落としがあっても、他の所で評価されればAがつく
ですかね。
二週目以降はもう少し深く分析したいと思います。
ーーーー
今月はこれで以上です。来月はいよいよロー入試ですので、直前に何か記事書きます。
どうでもいいですが、最近アズールレーンを始めてハマってしまいました。
ブログ名は艦これの『ケッコンカッコカリ』というシステムからとっており、最近全く艦これをしていないので変えようかなーと思っています。
が、とりあえずは今のままにしておきます。
*1:以上の記述は、ブリタニカ国際大百科事典小項目事典から引用
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/siryo/attach/1348530.htm 参照