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神戸大学法科大学院受験記 その2

こんにちは。今日は昨日に引き続き本年度の神大入試について書いていきます。

 

憲法・刑法

憲法:大問1つ。50点。小問なし。私立大学の医学部入試において、筆記試験の他に体力試験が課されることになり、その結果不合格となった女性が弁護士に相談してきた場合の回答を最高裁判例を踏まえて述べさせるもの。

 

刑法:大問2つ。第1問が40点で小問2つ。第2問が60点で小問なし。

第1問が説明問題。正当防衛・過剰防衛の「やむを得ずにした行為」の意義・相違と傷害罪・暴行罪の関係。

第2問が事例問題。具体的事実の錯誤・死者の占有・不作為犯・共同正犯?

 

憲法は今話題の医学部入試不正問題を意識したものでした。体力試験と合理性の基準をどうやって結びつけるか結構迷いました。

そして、試験後に私人間効力を論じることを忘れたことに気づきました。ミスその2。

 

刑法の説明問題は、「何を書けばいいんだ・・・」と思いながら答案を書いてました。回収されるときにチラッと他の人の答案を見ましたが、そこまで書いていなかった印象。教科書レベルのことが書いてあれば十分じゃないでしょうか。

事例問題は、だいたい50分ぐらいかけたと思います。配点が60点あるので。論証はとにかくコンパクトに、それでいて意味が通じるようにしないとダメですね。

 

➂民訴法・刑訴法・行政法

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↑ 最後の三科目前の精神状態(イメージ)

最後に毛色の異なる科目が3科目続いたのはしんどかったです。問題は行政法・民訴法・刑訴法の順でしたが、行政法は時間を食うおそれがあるので、最後に回しました。

 

民訴法:大問1つ。50点。小問なし。既判力(遮断効)と詐欺取消しの主張との関係を述べさせるもの。

 

刑訴法:大問1つ。50点。小問3つ。それぞれ、接見指定の適法性・別件を理由とする勾留延長の適法性・自白を促すような取調べ方法の適法性を述べさせるもの。

 

行政法:大問1つ。50点。小問4つ。民泊営業の事例を基に、許可制と届出制の相違・職権取消しと撤回の関係・不利益処分のための手続・行政刑罰の適用を述べさせるもの。

 

民訴法は、これまで何度も問題演習をしてきたところからの出題だったので、特に問題なく解答しました。分量としては、1ページ半。

 

刑訴法は、小問3つでかなり時間を使いました(50分くらい?)。2問目は別件勾留なのか不安げに解答。3問目はよくわからなかったので、197条1項を解釈する形で答えました。

 

行政法は、一問一問スピーディーに解いていかないと途中答案になると予想されたので、特に考えずに淡々と書いていきました。行政法では差がつかない(らしい)ので、何とか全問答える姿勢でいけばいいと思います。

 

試験後(18:30)、大学を出て三宮に帰りました(このときは会社法の失敗を引きづっていました)。

翌日未修者入試を受けましたが、それは次回にします。