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オタクくんが3級FP技能検定を受験した話

スレミオをすこれ

お久しぶりです。

二回試験まで2週間を切り、そろそろ白表紙*1を読みこむ作業をしなければと思いつつ「即日起案の成績悪くなかったしまあいけるやろ...」というマインドで結局殆ど何もしていないunknown39です。

 

とはいえ税法ガールを書く時間までは取れないので、それまでの場繋ぎとして今回は9月に受験したFP3級の試験について書きます。

 

 

ーーー

1.FP技能検定って何だよ(哲学)

日本FP協会は、ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」)を「一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする専門家」と定義しています。*2

 

 

生活でお金がかかる場面(健康保険・生命損害保険・金融商品・税金・不動産の処分・相続贈与等)で法令や制度に照らして適切に助言を行う専門家と捉えて貰えれば結構です(勿論、隣接士業の業務を行うことはできない)。

FP技能検定はFPを名乗ることができることを認めて貰うための国家試験で、毎年FP協会と金融財政事情研究会(以下「きんざい」)が実施しています。

今回受験したのはFP協会主催の試験です。

 

団体・級によって出題範囲は異なりますが、主に

・ライフプランニングと資産計画

リスク管理

・金融資産運用

・タックスプランニング

・不動産

・相続事業承継

の6分野から出題されます。

 

試験は、単純な知識問題の学科試験と事例方式の実技試験の2つで構成され(3級の場合両方マークシート方式)、両方の試験に合格して初めて当該級の合格と認定されます(合格ラインは6割)。

合格率は、FP協会主催の試験だと例年83~89%で、フツーに勉強していれば合格できるコスパのいい試験になっています合格率99.9%の二回試験より難しいじゃん

 

 

2 なぜ試験を受けることになったのか

内定先のボス弁「弁護士として仕事するなら、簿記・FP・ビジネス会計検定は取っておいた方がいいよ」

わたくし「おかのした」

 

              終
            制作・著作
            ━━━━━
             ⓃⒽⓀ

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・実はこのFP、単体ではほとんど役に立たないものの弁護士業務に使える知識を一挙に学習できる資格とされています。

タックスプランニングで扱う所得税は、離婚事件で財産分与をする際に問題になります(譲渡所得課税)し、相続では相続人は相続税贈与税が負担することになります。個人破産では破産者加入の保険や所有する金融資産の処理が必要になります。

FPの有用性は、弁護士漫画でおなじみ中村真先生著『新版 若手法律家のための法律相談入門』(2022年、学陽書房)でも述べられています。

 

質問されることの多いトピック、問題になりやすい知識というのはある程度類型化できるのですが、これまであなたが法律家、駆け出しの法律家として学び、身につけてきたそうした法律知識は重要ではあるものの基礎的なものであり、そうした基礎的な知識を仮に「大通り」だとすると、その「脇道」に少し逸れたところにある細かい知識というものも存在します。(中略)

これらは、社労士や税理士、建築士などそれぞれの分野の専門職であれば当たり前に備えている知識であり、また我々法律家の仕事でも交通事故や破産、相続、建築紛争などの法律相談、案件処理の中で話題に上る頻度も高いものです。(中略)

ところが、こうした断片的でありながら法律家にとって重要な知識は、全てFP3級の試験の中で頻出論点として問われるため、FP3級の試験勉強を一通りこなす過程でこうした知識を無理なく身につけることができ、法律相談の対応スキルの厚みを増すことができるのです。(以上、同書籍22~23頁から引用)

 

3 試験対策

予備校に通うお金と時間は無かったので、今回も市販のテキストと問題集を使いました。

 

 

1冊目は、どこが重要なのか、どの点が試験で引っ掛けポイントとして出題されるのかが明確で分かりやすかったです。

2冊目は過去問集です。

 

上の6分野の内、

タックスプランニング→租税法選択なのでほぼ勉強済

不動産→宅建合格済みなのでだいたい勉強済

相続事業承継→相続部分は勉強済

なので、強くてニューゲーム状態で勉強を開始しましたが、それ以外の分野は殆ど知らない状態で知識を詰め込みました。

ライフプランニングは範囲がかなり広いのと、金融資産運用は馴染みが全くなかったのでかなり苦戦しました。

 

 

平日は忙しかったので土日に3~4時間勉強していましたが、1か月前からは放課後にコメダに籠って問題をガリガリ解いていました。

 

試験1週間前からは、市販の模試問題集を使い、時間を測ってセルフ模擬試験を一日一回しました。

この模試の教材には巻末に出題論点をまとめたチェックシートが付いており、試験場での見直しに役立ちました。

問題のレベルも本試験と同様だったと思います(学科は難しかったけど)。

 

 

4 試験当日

試験は9月・1月・5月の三回実施で、9月11日に受験しました。

都道府県庁所在地で試験が実施されているので、当日は転車で試験会場に到着。

 

午前:学科試験(120分)午後:実技試験(60分)という当日の試験日程ですが、学科試験は途中退出ができます。なので、60分で解答を終わらせて途中退出し、コメダに直行して昼飯・実技試験の模試の問題を解いていました。

 

 

当日の試験の難易度は、学科がやや難、実技が標準でした。

 

 

5 合格発表

24日の午前10時にFP協会のHPで合否を紹介することができました。勿論合格。

後日、結果通知書と合格証書が郵送されてきました。

 

 

両方ともほぼ8割取れてたのでこんなもんでしょう。

次は1月に2級を受験したいと思います。(おわったおわり)